歯が浮く

孫「おじいちゃん、たいへんだよ。おばあちゃんが池に沈んじゃったよ。」

じいちゃん「何じゃと！ばあさんが沈んだじゃと！
おーい、ばあさん、聞こえるか？
もし、お前が死んだら、わしも生きていけんぞ！お前がいなけりゃ、まるで太陽の登らない昼間じゃ。月のない夜じゃ〜。」

ポコポコッ、プクッ。

じいちゃん「あ、何か浮いてきたぞ。」

孫「あれは、おばあちゃんの入れ歯だよ。」

じいちゃん「ど、どう言うことじゃ？」

孫「きっと、歯が浮いたんだよ。」