女を褒め続けると
「いやあ、君の奥さん、いつまでも若々しくてええなあ。」
「せやろ、毎日の努力のたまものや。」
「なんか、秘訣でもあるんかいな?」
「せやで、俺はな、毎日ウチのやつの顔を見るたびに『今日もきれいやなあ』言うて褒めるんや。そしたら、すっかりその気になって身綺麗にしよんねん。」
「へえ〜、そらええわ。うちもそうしよ。」
・・・数ヶ月後
「どや、奥さん褒めたら、ええことあったやろ?」
「まあな。」
「浮かん顔やな、どないしたんや?」
「あのな、褒めたらうちのやつ、すっかりその気になって、化粧品やら服やらぎょうさん買うようになったんや。そうしたら、俺の小遣いまで全部吸い取られてしもうたんや。」
合図灯
工事現場の誘導員の詰所にて。
「おじさん、電池ある?私のライトサーベル光らなくなっちゃった。」
「ん?姉さん、あんた若作りしてるけど、本当は50を超えとるじゃろ?」
「え?な、何を根拠にそんなことを言うの?」
「ガンダムで育った世代なら、合図灯を見ればビームサーベルというはずじゃ。」
(ちなみに、ライトサーベルは、スターウォーズ。)
365×24
えっ?
私たち芸能人が、ギャラを貰いすぎだって?
冗談じゃないわよ。
私たちの労働時間をどれだけだと思ってるの?
あんたちはせいぜい、250日×8時間
くらいでしょ。
私たちはね・・・、
ちょっとお店で文句言ったら書かれる。
彼氏とデートしたら写真を撮られる。
プライベートでもファンに追いかけられて、ちょっと愛想悪くしたら、ボロクソよ。
私たちには、自分の時間なんかないのよ。
365日×24時間なの!
時間単価に直したら知れてるんだから。
当たり屋
「よお。」
「やあ。」
「なんや、堅気の仕事しとるんかいな?当たり屋、儲かっとったやろ?」
「あかん、あかん。最近は車の方で先に止まりよんねん。」
「ああ、衝突被害軽減ブレーキってやつやな。」
「そやから、今度は歩きスマホやっとるヤツラに当たり屋したろ思ったんやけど。」
「そら、ええやないか。どうやった?」
「それが、みんな器用に避けよる。」
老眼
駅の待合にて。
「おじいさん、どうして今日はメガネを頭の上にかけているんですか?」
「老眼鏡を忘れたから、近眼用のメガネでは新聞の字がボヤけて見えんのじゃよ。」
「おじいさん、どうして時々メガネをかけ直すんですか?」
「たまには、遠くの景色も見たいじゃろ。」
「おじいさん。」
「なんじゃ?」
「それは時々前を通る若い女性のことですか?」
白昼夢
部下A「課長、さっきからピクリとも動かないぜ。」
部下B「企画書考えてるんだって。」
部下A「ホントだ、パソコン睨んでる。ずっと考えてるみたいだ。」
部下B「すごい集中力よね。」
課長(ああ、いかん、いかん、完全に寝てた。)