たなばた物語
娘「あのね、織姫と彦星はいつも天の川の別々の岸に暮らしていて、年一回七夕の夜しか会えないの」
父親「そうか、二人は恋人同士なのか?」
娘「そう、年一回なんて寂しいね」
父親「年一回かあ」
娘「それに比べたら、半年に一回会える私たちはずっといいよね」
親権を元妻に取り上げられ、半年に一度しか子供に会えない父親を、娘が励ます話であった。
キラキラネーム
息子「父さん、子供の名前決まったよ」
父親「おい、これなんて読むんだ?」
息子「舞蹴(まいける)って言うんだ。サッカー上手くなりそうだろ?」
父親「こら、親の趣味でそんなキラキラネームをつけたら子供が可哀想だろ」
息子「何言ってんだよ。それならうちのご先祖だってキラキラ名字をつけたじゃないか」
父親「うちの名字のどこか悪いんだ?」
息子「なんで田舎の百姓が『彩乃小路』なんて京風の名前にするんだよ」
人生の無駄
講師「有意義な人生を送るには、まず無駄な時間を徹底的に無くすことです。では、皆さん、どんな無駄を思いつきますか?」
学校の先生「体力も知識もつかない無駄な遊びはやめるべきだと思います」
聴衆「そうだ!そうだ!」
主婦「旦那の夜のつきあいも無駄だからやめさせて」
聴衆「それは・・・、困るなあ」
OL「あの・・・」
講師「はい、そこの方」
OL「パソコンでドキュメントがなかなか開かなかったり、アップデートが終わらないのをボーッとして待つのって、とっても人生の無駄づかいをしてると思います」
聴衆「おー!」
イケズ・・・
ツマ「あんたなあ、弟夫婦と暮らしとんのやろ。お互い気い使ってしんどないか?」
女友達「そんなことあらへんで。長い間やっとるから慣れたもんや」
ツマ「そやけど、あんたみたいなん、『イカズ後家』言うんやで」
女友達「なんとでも言うたらええやん。うちは生まれた家に他の女が入り込んで、大きな顔しとんのが許せんだけや」
ツマ「ほんまは『イケズ後家』やな」
なぜそこだけ気づく
ツマ「なあ、なんか気がつかへんか?」
オレ「何がや?」
ツマ「そやからな、髪型変わったな、とか、今日の服は似合うな、とか」
オレ「ん・・・、分からん」
ツマ「ほんま鈍いなあ。目ぇ腐っとるやろ」
オレ「いや、そういえば・・・」
ツマ「そう言えばなんや?」
オレ「シワ増えたなあ」
ツマ「なんでそこだけ気づくねん!」
複合型観光施設
「ご隠居、いま巷で騒がしいIR法案ってなんでやす?」
「熊さん、お前さん何にも知らないんだね。いいかい、よくお聞き。IRとは、『特定複合型観光施設』を言うんだ」
「ご隠居、やめてくださいよ。あっしは、3文字以上の漢字は受け付けねえんでさ」
「それは悪かったね。つまり、カジノ併設を認められたリゾート施設を言うのさ」
「へえ、国が胴元の博打場ですかい。あ!わかった!」
「ほう、何が分かったんだい?」
「I・Rは、『一か八か』『リゾート』って意味なんでやすね!」
決して目を合わせてはいけない
薄暗いオフィスの廊下、
見知らぬ美人が立っている。
・・・
彼女に近づいてはならない。
決して目を合わせてもいけない。
その女(ひと)は・・・
『保険のセールスレディ』。